母乳は血液から作られるって本当?母乳に血液が混じる時の対処法は?

母乳 血液 混じる

母乳は、お母さんの「血液」から作られています。赤い血液から白い母乳が作られるなんて不思議ですね。

母乳は血液から作られるため、母乳に血液が混じることがあったり、血液の匂いがすることもあります。

・血液から母乳が作られる仕組みは?
・母乳に血液が混じるときの対処法は?
・血液をサラサラにして、スムーズに母乳を出すには?

母乳と血液の仕組みや、母乳に血液が混じるときの対処法などをまとめてみました。

母乳が血液から作られる仕組みは?

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母乳は、お母さんの血液から作られるため、「白い血液」とも呼ばれます。乳房のなかには何百もの「乳腺葉」があり、そこで母乳は作られる仕組みになっています。「乳腺葉」に運ばれたお母さんの血液は、白い母乳に変化します。

血液と母乳の違いとは

・血液が母乳に変化するとき‥
→血液中の白血球・栄養などは母乳に取り込まれる
→赤血球は母乳に取り込まれない

血液が母乳に変化するとき、赤い成分である「赤血球」は、母乳には含まれない仕組みになっています。そのため、赤い血液が、白い母乳に変化するのです。

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母乳に血液が混じる場合は?

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「産後すぐ、赤ちゃんに授乳しようとしたら、おっぱいに血液が混じっていた!」ということはありませんか?

母乳はお母さんの血液から作られるのですが、産後すぐは血液を母乳に替える機能がうまく働きません。そのため、母乳に血液が混じることもあります。

乳頭トラブルがないのに血液が混じった母乳を「血乳」と言い、妊娠中や産後早期にしばしば見られます。

血乳がでる原因は、妊娠中やに産後早期に、おっぱい工場(乳腺組織)の急激な拡張のため「突貫工事」が行われる場合があり、欠陥だらけになるからではないかと言われています。

でも、おっぱいの分泌が良くなるころには「修復」され、血乳も出なくなります。

引用:「ミルキーママの自分でできるおっぱいケア」山川不二子(MCメディカ出発)p.107

産後初期の母乳に血液が混じっていても、特に問題はありません。産後すぐの母乳(=初乳)は、見た目には血乳でなくても、顕微鏡で見てみると赤血球が混じっていると言われています。

母乳に血液が混じっても、赤ちゃんに授乳したり、搾乳しているうちに白い母乳に変化していきます。薄い茶色くらいの血乳なら、赤ちゃんの様子をみながら、飲ませても問題ないと言われています。

ただ、あまりにも濃い血乳の場合は例外です。濃い血乳を飲ませると、赤ちゃんが吐くことがあるので、そのまま授乳せず、搾乳して捨てる方がよいでしょう。

母乳に血液が混じる「血乳」‥こんな場合は要注意

妊娠早期の母乳に血液が混じるのは問題ありませんが、注意が必要なケースがあります。

乳管からの出血、こんな場合は注意を

・乳頭に傷もしこりも無いのに、出血する場合
・乳房に痛みが無いのに、出血する場合
・成乳(サラサラとした白い母乳)になった後、再び母乳に血液が混じる場合

上記のような場合は、早期乳がんの可能性も考えられるので、早めに医療機関の受診を。授乳中に乳がんになるケースはとてもまれなのですが、可能性が全くないわけではありません。

乳がんは早期発見が肝心です。授乳中も卒乳後も、こまめに乳房の状態をチェックして、異常が見られないかどうか注意を払うようにしましょう。

また、授乳中に乳房を強く打ってしまうと、母乳に血液が混じることもあります。授乳を続けるうちに治りますが、血液のかたまりが乳管に詰まってしまうと、乳腺炎のような症状がでるので注意が必要です。

母乳の匂いが、血液臭いのはどうして?

無臭でサラサラした母乳が「美味しいおっぱい」と言われていますが、人によって、母乳に匂いがする場合もあります。血液臭いような、鉄のような匂いがしたり、生臭いような匂いがすることもあります。

母乳は血液からできているので、血液の匂いがしても問題はないのですが、匂いのあるおっぱいは「ドロドロして美味しくないおっぱい」の可能性もあります。

おっぱいの匂いの有無は、お母さんの食生活の影響もあります。授乳中に適した食生活に改善することで、匂いに変化があったり、匂いが気にならなくなったりします。

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母乳も血液もサラサラにするには?

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母乳は血液から作られるから作られるため、血液がサラサラだと、美味しいサラサラとしたおっぱいが作られます。対して、血液がドロドロだと、ドロっとしたあまり美味しくないおっぱいが作られてしまいます。

ドロドロなおっぱいは、赤ちゃんにとって美味しくないだけでなく、乳腺炎の原因のひとつとなります。授乳中は、できるだけ血液も母乳もサラサラとしていたいものですね。

それでは、血液も母乳もサラサラになるために、お母さんは何に気をつけたらいいのでしょうか。

1)食べ物は、あっさりした和食を中心に

授乳中の食べ物は、ご飯を主食とした和食にして、野菜や大豆製品を多くとるといいでしょう。味付けは薄味を心がけ、タンパク質は肉からだけでなく、魚からもとるようにしましょう。

「人参や大根などの根菜類をとると、母乳の出がよくなる」とも言われます。また、葉物野菜や海草類をとると、サラサラとしたおっぱいが作られるとされています。

2)高脂肪・高カロリーな食べ物は控える

授乳中は、チーズたっぷりのピザや、揚げ物、肉類などには注意が必要です。高脂肪・高カロリーな食べ物をとりすぎると、ドロドロなおっぱいが作られ、乳腺炎を引き起こす恐れがあります。

生クリームを使った洋菓子、アイスクリームやチョコレートなども控えたほうがベター。以前は「お餅を食べると、母乳の出がよくなる」と言われていましたが、それは昔の話。おっぱいがドロドロになり、詰まりやすくなります。

3)水分をこまめに補給する

体内の水分が不足していては、血液も母乳もドロドロになってしまいます。こまめに水分を補給して、サラサラのおっぱいを目指しましょう。

冷たい飲み物やアルコールを含むもの、カフェインを含むものを避け、温かいお茶などをこまめに口にしましょう。たんぽぽコーヒーや母乳の出をスムーズにするハーブティーも効果的です。

母乳育児中は、貧血にも要注意!

赤ちゃんにとって「完全栄養食」である母乳は、お母さんの血液で出来ています。そのためお母さんが貧血になれば、母乳の出も悪くなってしまいます。

貧血は、鉄分が足らなくなることで引き起こされます。そのため授乳中のお母さんは、鉄分不足にならないように注意が必要です。

・鉄分が豊富な食べ物

カツオ、マグロ、イワシ
レバー(牛・豚・鶏)

赤貝、あさり、牡蠣
ヒジキ
ほうれん草、小松菜、菜の花
大豆、大豆製品

肉類や魚など「動物性食品」に含まれる鉄分は「ヘム鉄」、卵や植物性食品に含まれる鉄分は「非ヘム鉄」と呼ばれています。

「ヘム鉄」に比べて「非ヘム鉄」は体内への吸収率が低いのですが、ビタミンCやタンパク質と一緒にとるようにするなど工夫をすると、吸収率が上がります。

食生活に気をつけて、美味しいおっぱいを目指そう

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血液から母乳が作られる仕組みや「血乳」について、サラサラ血液になる方法などを見てきました。

母乳が血液になる仕組み
→おっぱいには血液中の赤血球が取りこまれないため、白い母乳になる

産後すぐのおっぱいに血液が混じる原因
→血液からおっぱいを作る働きがうまく働かないため
→よほど濃い「血乳」でないかぎり、赤ちゃんに飲ませても問題ナシ

おっぱいも血液もサラサラになるには
・あっさりした和食中心の食生活を
・高脂肪・高カロリー食は避ける
・水分の補給をこまめにする

貧血不足からおっぱい不足にならないため、授乳中のお母さんは鉄分を含む食材をとるようにする必要があります。

とはいえ、子育てで忙しいなか「鉄分がとれる食事メニュー」を毎回考えるのも大変ですね。そんな時は、鉄分やミネラルが多く含まれる「たんぽぽコーヒー」などが手軽なのでおすすめです。

小さい赤ちゃんのお世話は思った以上に大変なこと。食事の支度も家事も「しっかりやろう!」とがんばりすぎると、クタクタに疲れてしまいます。ラクできる所はラクをして、がんばりすぎない子育てを。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

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