母乳が赤ちゃんの「アレルギー症状」の原因に?食事と予防法まとめ

母乳 アレルギー 症状

「母乳が原因で、赤ちゃんがアレルギー症状を起こすことってある?」

母乳育児中、赤ちゃんに湿疹が出たり、下痢をしたりすると「何かのアレルギー症状かも」と不安になりますね。

母乳には、お母さんの食べたものが含まれます。お母さんは赤ちゃんのアレルギー予防のために、特定の食べ物を控えたり除去したりする必要があるのでしょうか。

・赤ちゃんのアレルギーの症状とは?
・お母さんの食べ物は、赤ちゃんのアレルギーに影響する?
・アレルギーを予防する食事とは?

赤ちゃんのアレルギーの症状や、お母さんの食事と赤ちゃんのアレルギーの関係、除去食などについて、まとめてみました。

母乳がアレルギーの原因になる?

母乳 アレルギー 原因

母乳で育てている赤ちゃんにアレルギー症状が出ると、「母乳で育てても大丈夫なの?」と心配になってしまうかもしれませんね。

「母乳で育てられた乳児は、アレルギーの発症が抑えられる」と言われる一方で、「母乳にはお母さんが食べた物が含まれるので、アレルギーを誘発することもある」とも言われています。

それでは、母乳育児と乳児のアレルギーには、どんな関係があるのでしょうか。また、乳児のアレルギー反応には、どのような症状があげられるのでしょうか。

そもそもアレルギーとは?その症状は?

アレルギーとは、本来は私たちの体を守ってくれる免疫が、ある特定のもの(特定の食べ物や、花粉、ほこりなど)に対して、過剰に反応してしまう状態のこと。その代表的なものが、特定の食べ物に過剰に反応する「食べ物アレルギー」です。

乳児の食べ物アレルギーの症状は、「気管」「皮膚」「腸」の3ヶ所にあらわれると言われています。それでは、具体的にどんな症状があげられるのでしょうか。

「食べ物アレルギーに共通する兆候」

・気道
鼻水・くしゃみ・ゼイゼイする・鼻詰まり・涙目・気管支炎・耳の炎症を繰り返す・咳がいつまでも続く・うっ血・胸がごろごろ鳴る

・皮膚
赤い、紙やすりのような顔面の発疹・じんましん性丘疹・手足のはれ・皮膚が乾燥してかさぶたのようになり、かゆみを持つ(ほとんどが顔)・目の下のくま・まぶたのはれ・唇のはれ・舌の痛みとひび割れ

・腸
粘液性下痢・便秘・胃の中にガスがたまる・ひどい吐き戻し・腸内出血・体重増加不良・肛門周辺にやけどのような発疹・腹部の不快感

引用:「シアーズ博士夫妻のベビーブック」ウイリアム・シアーズ他(主婦の友社)p.265

なかでも湿疹がでるとアレルギーを疑ってしまいますが、新生児の頃の湿疹は「乳児湿疹」の可能性もあるので、湿疹がでたからと言ってすぐアレルギーと診断することはできません。

また、アレルギー体質の新生児に、母乳ではなく主に粉ミルクを与えると、「ミルクアレルギー」を起こす可能性もあると言われています。

新生児のミルクアレルギーとは?

新生児のころ、母乳ではなく粉ミルクをメインに授乳した乳児は、「ミルクアレルギー」を発症することがあります。

粉ミルクは、乳児にとって「異種タンパク」である牛乳から作られるので、アレルギー反応を引き起こしてしまうのです。

ミルクアレルギーの主な症状
→嘔吐、下痢、血便など

いつまで症状は続く?
→乳児の消化器が発達する6~10ヶ月くらいになると、改善されることが多くあります

ミルクアレルギーで上のような症状がでた場合、母乳か「アレルギー治療用ミルク」に切り替えることになります。

市販のミルクで、たんぱく質を消化吸収しやすく加工してある「アレルギーになりにくいミルク」もありますが、「アレルギー治療用ミルク」とは別物です。

両親に重度のアレルギーがある場合、市販の「アレルギーになりにくいミルク」を予防のために使うという手もありますが、使用する前に医師に相談するほうが確実です。

子どものアレルギーは親から遺伝するの?

親のどちらかがアレルギー体質だと、子どもにその体質が遺伝することがあります。両親ともにアレルギー体質なら、遺伝する可能性はさらに高くなります。

アレルギー体質は遺伝しやすいものですが、赤ちゃんに必ず症状があらわれるとは限りません。また発症したとしても、どの程度のあらわれるかには個人差があります。

母乳アレルギー予防には、お母さんの食事が重要

母乳 アレルギー 食事

「新生児の頃に粉ミルクで育った赤ちゃんは、アレルギー症状が出やすい」という統計があります。

「母乳育児は、乳児のアレルギー発症を抑える効果がある」とも言われています。母乳に含まれる免疫は、乳児をいろいろな病気から守ってくれるのです。

母乳のなかには、赤ちゃんを病気から守る免疫成分が含まれています。母乳をしっかり飲んで育った子どもは、お母さんから免疫をもらうことになるので、同じような環境にあってもアレルギーを起こしにくく、症状がでても治りやすいのです。ただし、質の悪い母乳では逆効果です。(中略)

アレルギー症状(湿疹、ぜんそく、鼻炎など)は、お母さんが妊娠中に高脂肪、高カロリー食を摂っていた赤ちゃんに多く見られます。

けれども、おっぱい110番へ来る母子を見ていると、お母さんの食生活を改善し、おいしい母乳を飲ませることで、赤ちゃんたちの様々な気になる症状が早く解決しています。

引用:「おっぱい先生の母乳育児「超」入門」平田 喜代美(東洋経済新報社)p.39

「母乳育児で育った乳児は、アレルギー症状が起きにくい」と言われていますが、「母乳さえあげていれば、大丈夫」というわけではありません。

母乳には、お母さんが食べたものが含まれるため、それが原因となってアレルギーを起こす可能性があるのです。そのため授乳中は「アレルギーを起こす原因となる食べ物を除去する」という方法があります。

アレルギーを起こすことが明らかになった食べ物のうち、症例の多い7品目の「特定原材料」と、「特定原材料に準ずるもの」20品目は以下の通りです。

「特定原材料」
→卵、乳、小麦、そば、落花生、エビ、カニ

「特定原材料に準ずるもの」
→オレンジ、リンゴ、キウイ、バナナ、桃、くるみ、カシューナッツ、大豆、まつたけ、山芋、牛肉、鶏肉、豚肉、アワビ、いか、いくら、鮭、鯖、ゼラチン、ごま

引用:一般財団法人 日本食品分析センター(http://www.jfrl.or.jp)

母乳に含まれる「アレルギーの原因となるもの(=アレルゲン)」はごく少量なのですが、お母さんがアレルゲンを含む食べ物を除去することで、赤ちゃんの症状が改善されることもあります。

しかし除去食については、自己判断で特定の食べ物を除去するのではなく、小児科の先生に相談しながら行う方が無難です。

他にも、授乳中は、ジャンクフードやインスタント食品、加工食品などは、なるべく摂りすぎないようにしましょう。

質のよい母乳がアレルギーを予防する!

母乳 アレルギー 予防

母乳は乳児のアレルギーを予防する効果があると言われています。しかし母乳をあげてさえいればよいのではなく、ヘルシーな食事で出来た「質のよい母乳」をあげることが大切です。

授乳期間中は、薄味の和食を中心に、たっぷりと野菜を摂る食生活がおすすめです。赤ちゃんの発症を予防するためにも、授乳中はアレルゲン食品をとり過ぎないよう気をつけて。

野菜よりも肉が好きな人、卵や乳製品、油っこい食事が好きな人は、ガンや成人病などの病気になりやすい傾向があると言われます。

赤ちゃんのアレルギーを予防する食事は、お母さんの健康を保つ食生活でもあるのです。母乳育児中や子育て期は、今までの食生活を見直すいい機会なのかもしれませんね。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

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