母乳は虫歯にならない?虫歯の原因と予防のヒント5つ

母乳 虫歯 にならない

「母乳育児を長く続けると、虫歯になりやすいってホント?」
「夜の授乳は、虫歯の原因になるの?」

かつては「母乳を長くあげていると、赤ちゃんが虫歯になる」と言われていました。しかし実際には、母乳に含まれる糖分には、虫歯菌を増やす働きはありません。

・赤ちゃんが虫歯になるホントの原因とは?
・虫歯を予防する「お口のケア方法」は?
・歯磨きをイヤがるときは、どうしたらいい?

母乳と虫歯の関係と、赤ちゃんの虫歯を予防する方法について、まとめてみました。

母乳は虫歯の原因にならない?

母乳 虫歯 にならない

「母乳を2~3才まであげていると、幼児は虫歯になりやすい」というのが、以前の小児歯科のメジャーな考え方でした。そのため、今でも「母乳が虫歯の原因になる」と考える歯科医師の方は少なくありません。

そのため、赤ちゃんの10ヶ月健診などで「虫歯の原因になるから」と、やんわり断乳を勧められる場合もあります。でも本当に、母乳は虫歯の原因になるのでしょうか。

実際には、母乳中の主な糖分である乳糖には虫歯菌を増やす働きはなく、母乳に含まれるラクトフェリンには虫歯菌の増殖を抑える働きがあるくらいです。

確かなのは、虫歯ができる原因は母乳だけではないということです。

引用:「最強母乳外来 あらゆる悩みにお答えします!」SOLANIN(ソラニン)朝日新聞出版 p.178

母乳は虫歯の原因にはならず、むしろ「虫歯を抑える成分が母乳に含まれている」ということが、現在では分かっています。

母乳に多く含まれる「乳糖」は、虫歯の原因になりにくい糖分です。虫歯の本当の原因になるのは、「しょ糖」という糖分‥いわゆる「砂糖」なのです。

離乳食が始まり、しょ糖が口に入るようになると、虫歯のリスクは高くなるのです。

虫歯の本当の原因は‥

母乳 虫歯 原因

虫歯の原因とは一般的に、甘いお菓子やジュース、スポーツドリンクなど。虫歯の菌は、糖分をエサにして酸をつくり、歯を溶かしてしまいます。

歯には、虫歯菌に溶かされた部分を元に戻そうとする「再石灰化」という働きがありますが、糖分を取り続けると再石灰化が間に合わず、歯が溶け続けて虫歯が進行します。

歯が生えて、離乳食がはじまり、糖分を口にするようになったら。歯磨きの習慣をつけて虫歯の予防を。

夜の授乳は虫歯になる、はホント?

「夜に母乳をあげていると、虫歯になりやすい」とも言われます。確かに、夜ご飯のあとに歯磨きなどもせず、歯が汚れたままで夜の授乳をするのは避けたほうがいいかもしれません。

唾液のなかには再石灰化に必要なミネラルが含まれていますが、夜の睡眠中は、唾液の分泌が少なくなります。そのため、夜間は歯の再石灰化が進まず、虫歯になりやすくなるのです。

食後や寝る前は清潔なガーゼを指に巻き、歯を拭いてあげたり、大人が仕上げみがきをします。

ベビーマッサージの延長で行えば、歯磨き嫌いになりにくいかも!

引用:「最強母乳外来 ママを助ける実践編」SOLANIN(ソラニン)朝日新聞出版 p.228

虫歯予防のためだけに、断乳をする必要はありません。夜の授乳で虫歯を作らないために、寝る前に赤ちゃんの歯をしっかりキレイにしてあげて。

とはいえ、歯磨きがキライな子は多いもの。それでは、赤ちゃんの虫歯ケアにはどんな方法があるのでしょうか。

母乳育児で虫歯にならないためのヒント5つ

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小さい子どもの歯医者通いは、なかなか大変です。虫歯を作らずに母乳育児を続けるためのヒントをいくつかご紹介しましょう。

1)虫歯の原因になる食べ物をあげない

虫歯の原因になるのは、母乳に含まれる乳糖ではなく、しょ糖(砂糖)です。しょ糖を含む食べ物を、できるだけ赤ちゃんにあげないようにしましょう。

しょ糖を含む食べ物には、チョコや飴玉などの甘いお菓子、乳酸菌飲料やスポーツドリンクなどがあげられます。

離乳食を食べさせたくて、食事に砂糖を入れるお母さんもいますが、これは赤ちゃんのためになりません。自然な甘みを感じられる味覚を育てると同時に、虫歯の予防もしましょう。

3才までは砂糖は不要!

・虫歯菌に感染しやすい時期は、1才~3才だと言われています
・できれば3才までは、砂糖の入ったお菓子は控えて

決まった時間に授乳することも大事です。ダラダラと飲み続けるのはNG。虫歯予防のためには、オッパイも間食も時間を決めましょう。

2)食後は必ず、歯をキレイにする

食後は毎回、水かお茶をあげて、お口に含ませてあげましょう。歯についている食べ物のカスを取り除くことができます。

それから、お母さんの指にキレイなガーゼを巻いて、赤ちゃんの歯を軽く拭いてあげるか、歯ブラシで磨いてあげましょう。毎回の授乳後も、布で歯を軽く拭いてあげましょう。

寝る前は、特にていねいに歯を拭いてあげるか、歯ブラシで歯磨きを。夜の授乳のあとも、できればキレイな布で歯を拭いてあげて。

3)遊び感覚で歯磨きを

母乳 虫歯 にならない

乳歯が生えてきたら、歯磨きの習慣をつけることが大切です。歯磨きをいやがる子どもは多いのですが「お口のなかがキレイになると気持ちいいね」などと語りかけながら、楽しい雰囲気で歯磨きをしてあげましょう。

赤ちゃんのオモチャのなかに子供用の歯ブラシを入れておいて、遊び感覚で歯磨きをさせる手もあります。ただし、歯ブラシを口の奥まで入れてしまわないよう、大人が側で見守ってあげて。

4)赤ちゃん用の食器を用意する

虫歯の原因となる「ミュータンス菌」は、家族(特にお母さん)から唾液を介して伝染ることが多くあります。大人が虫歯だと、子どもにも感染してしまうのです。

大人のミュータンス菌が赤ちゃんに感染しないよう、赤ちゃんの食器と大人の食器は分けるようにしましょう。赤ちゃんの食事用に、赤ちゃん専用のコップ、スプーン、お箸などを用意してあげて。

ミュータンス歯に感染する危険性が高いのは、生後1歳7ヶ月~2歳7ヶ月の1年間だと言われています。この時期は、特に口内ケアに気をつけてあげましょう。

5)お母さんも虫歯の予防・治療を

赤ちゃんと多く触れ合うお母さんが虫歯だと、赤ちゃんにも感染する確率が高くなります。赤ちゃんが定期的に歯科健診を受けることも大切ですが、あわせて家族も歯科検診を受けましょう。

また、母乳育児をしているお母さんが歯の治療をしたあと、あまりよく噛まないで食べていると、母乳の味が変化して、赤ちゃんが嫌がることがあります。

お母さんは虫歯治療をしたあとも、よく噛んで食べることを意識して、おいしい母乳を赤ちゃんにあげられるようにしましょう。

母乳育児で虫歯になる‥は、気にしなくて大丈夫!

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「母乳が甘すぎると虫歯になりやすい」「お母さんが甘いものを食べてばかりいると、母乳にも影響がでてしまう」とも言われます。

甘いものをとりすぎると、乳腺炎になる危険性もあります。母乳育児をトラブルなく続けるためには、お母さんの食生活がとても大切なのです。

母乳育児で虫歯予防をするヒント

・虫歯の原因になる砂糖はあげないように
・食後は必ず、口内のケアを
・自然な食生活で虫歯を予防
・赤ちゃんと大人の食器はわけて
・家族・お母さんも虫歯のケアを

むし歯になりやすい子、なりにくい子には個人差があり、歯質の影響が大きいと言われています。同じ兄弟で、同じように母乳をあげていたとしても、虫歯になるケース、ならないケースがあります。

虫歯になる・ならないに関しては、歯質もありますが、その子の食べ方や飲み方にも原因があるようです。口にいれた食べ物を、すぐにゴクンと飲み込む子もいれば、しばらくモグモグして口においてから飲み込む子もいます。

当然、虫歯になりやすいのは後者の方‥虫歯になりやすいのも個性のうち?乳歯はやわらかいため、虫歯が進行しやすいという特徴があります。赤ちゃんの口内・歯はコマメにケアしてあげましょう。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

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