授乳中のアルコール、赤ちゃんへの影響は?母乳育児中のお酒はダメ?

授乳 アルコール

「授乳中のアルコールは、絶対に禁止なの?」

母乳育児中の飲酒はできるだけ控えるべきですが、たまにはお酒を飲みたくなることもありますね。実際のところ、授乳中ママはお酒を全く口にすることはできないのでしょうか。

・アルコールは母乳にどんな影響があるの?
・何時間くらいで母乳中のアルコールは抜ける?
・授乳後に間隔をあければ、飲酒してもいい?

「授乳中でも、少しくらいはお酒が飲みたい!」というママに。飲酒が母乳に与える影響などをまとめてみました。

授乳中のアルコールは、母乳に影響するの?

授乳 アルコール 影響

妊娠中はもちろん禁酒、授乳中も禁酒‥お酒が好きなママは「早く思い切り飲みたい!」という気分かもしれませんね。

飲酒をしてアルコールが体内に入ると、血液中の「アルコール濃度」が高くなります。母乳は血液から作られているため、授乳中ママがアルコールを摂ると、そのまま母乳へと移行してしまいます。

その結果、赤ちゃんはアルコール濃度の高い母乳を口にしてしまいます。

研究によると、授乳中の母親のアルコール摂取には、2つの大きな問題点があるとされています。

第一に、アルコールは非常に早い速度で母乳に移行するため、赤ちゃんのアルコール血中濃度が母親の血中濃度とほぼ同じくらいの量になってしまうということ。

第二に、小さな赤ちゃんにはアルコールを解毒するのに十分な能力がないということ。

「シアーズ博士夫妻のベビーブック」ウイリアム・シアーズ、マーサ・シアーズ(主婦の友社)p.170

大人はアルコールを肝臓で分解することができますが、赤ちゃんはまだ肝臓が未発達なため、うまく分解することができません。そのため、乳児の体内に入ったアルコールは、発達障害を引き起こす可能性があります。

授乳中ママに、毎日グラス2杯以上のワインを飲む習慣がある場合、「その赤ちゃんは1才の時に行われる運動機能の発達テストで点数が劣っていた」というデータもあります。

また、授乳中ママが長期間にわたって飲酒をしたり、大量に飲んだりすると、赤ちゃんが「アルコール中毒」になることもあり、乳児の筋力低下、脳への悪影響、発達障害などのリスクも高まります。

授乳中ママの飲酒で、赤ちゃんにこんな影響が‥

・寝付きが悪くなる
・母乳を吐く
・すぐ泣くようになる

同時にアルコールは、母乳の分泌にも影響を与えると言われます。お酒を飲むことで、母乳の分泌に関わるホルモン「プロラクチン」が減るため、おっぱいの出が悪くなるという報告もあります。

また、アルコールは母乳の「味」を変えてしまうと言われます。そのため、赤ちゃんの母乳の飲みが悪くなり、母乳育児がうまくいかなくなる一因にもなります。

厚生労働省の「飲酒ガイドライン」にも、授乳中の飲酒の悪影響が明記されているので、母乳育児ママはお酒を控えほうが賢明です。

授乳中のアルコールは、何時間くらい母乳に影響するの?

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授乳中はできるだけ飲酒を控えたほうがいいのですが、母乳育児ママは全く一口もお酒を飲んではいけないのでしょうか。

お酒の飲み過ぎは問題外ですが、授乳までの時間の間隔をあければ「少しの飲酒なら可」とする見解もあります。

アルコールの血中濃度が最も上がるのは、お酒と食事を一緒に摂った場合は約60~90分後、単独の場合は約30~60分後。

授乳直後に飲み始めて、2~3時間後に次の授乳をするとなると、その間に代謝することのできる量は純アルコールに換算して20g程度です。

もし少しアルコールが残っていたとしても、赤ちゃんの体重1kgあたり0.5gまでなら、母乳を介してアルコールを摂取しても問題ないと言われています。搾乳して捨てる必要はありません。

引用元:「らくちん授乳ブック」宗美玄(メタモル出版)p.79

飲酒後、アルコール血中濃度が最もあがる時間は、食事と一緒に摂った場合はおよそ60~90分後。お酒だけを飲んだ場合はおよそ30~60分後。

もしどうしてもお酒が飲みたい場合は、次の授乳までの時間をあけられるよう、飲むタイミングを考えましょう。授乳が終わった後に少しだけ飲酒して、その後3時間は授乳を控えて下さい。

また授乳中に飲酒する量は、3時間で代謝できると言われる目安量(=純アルコール換算20g以内)にとどめましょう。

・純アルコール換算20gの目安とは

ビール(度数5%) 500ml
チューハイ(度数 7%) 360ml
ワイン(度数 12%) 200ml
日本酒(度数 15%) 180ml

「飲酒後の授乳はおよそ3時間後に」というのはひとつの目安になりますが、アルコールを代謝する能力は人によって異なるため、ママ自身が「まだ完全にお酒が抜けていないかも」と思ううちは授乳を控えましょう。

また赤ちゃんの月齢が低く、まだ授乳間隔が短い間は、完全に禁酒したほうがいいでしょう。

授乳中はアルコール入りのお菓子もダメ?

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アルコールが含まれているのは「お酒」だけではありません。洋酒入りの焼き菓子やチョコレートにもアルコールは含まれています。

スーパーなどで市販されているお菓子などは、アルコール度数が低いもの(度数1%未満)がほとんどですが、「大人向け」の高級スイーツでは、度数が高いもの(度数3%程度)もあります。

ちなみに、洋酒がそのまま入っている「ウィスキーボンボン」やラムレーズンアイスなどは、アルコール度数がやや高め。

アルコールが入っているお菓子

・洋酒入りのチョコレート
・洋酒風味のアイス、ゼリー、焼き菓子など

アルコール度数の高いお菓子のパッケージには、「妊娠中・授乳中の方は控えて下さい」と表示されたものもあるので、お酒に弱い方は注意しましょう。

度数が3%程度のお菓子を少し食べる分には、母乳への影響は少ないと言えますが、もし母乳への影響が心配なら、食べた後に何時間か間隔をおいてから授乳するようにしましょう。

また、授乳期ママが糖分の高いお菓子を多く摂ると、乳腺炎を引き起こす一因になることもあります。甘いお菓子を口にする際には、体内の血のめぐりを促し、おっぱいトラブルを緩和するお茶などとあわせて摂ると安心です。

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授乳中の飲酒は控えめに‥飲むなら授乳との間隔をあけて

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できるだけ母乳育児中の飲酒は控えた方がいいのですが、どうしてもお酒が飲みたいなら、できるだけ母乳への影響の少ない飲み方を心がけるようにしましょう。

母乳への影響の少ない飲み方とは

・授乳の直後にゆっくり飲むようにする
・適量を守り、少しの量にとどめる
・食事と一緒に摂るようにする
・次の授乳まで、少なくとも3時間は間隔をおく

アルコールを代謝する能力は人によって違いますが、3時間ほど時間をおけば血中のアルコール濃度はかなり低減すると言われています。

授乳中は基本的に禁酒ですが、もし飲んだら「お酒を飲んだら、次の授乳まで最低でも3時間はあける」という事を覚えておいて下さいね。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

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