母乳を吐くのはどうして?乳児が母乳を吐く原因と、吐き戻しの対処法

母乳 吐く

授乳が終わった後に、赤ちゃんが母乳を吐いてしまうことはありませんか?勢い良くゲポッと吐いたり、寝返りをうつたびにダラダラと吐いたり‥

「胃の具合でも悪いの?」「母乳のあげすぎかも?」と、ママはいろいろ心配になってしまいますね。

・赤ちゃんが母乳を吐く原因は?
・おっぱいを吐いた後に、また欲しがる場合は?
・母乳の吐き戻しを予防するには?

赤ちゃんの吐き戻しが心配なママに。乳児が母乳を吐く原因や、吐き戻しの予防方法などについて、まとめてみました。

母乳をよく吐く赤ちゃん‥その原因は?

母乳 吐く 原因

授乳後に赤ちゃんが母乳を吐くと「もしかして、母乳のあげすぎかも?」と心配になってしまいますね。

しかし新生児や生後1ヶ月、2ヶ月くらいの乳児が母乳を吐くことは、珍しいことではありません。乳児がよく母乳を吐くのは、乳児の胃の形に原因があります。

母乳や粉ミルクをタラっと吐くのは、異常ではありません。赤ちゃんの胃は大人と違っているので「溢乳(いつにゅう)」といって飲んだものが上がってくることがあるのです。

赤ちゃんは小さい身体に大人と同じ数の内臓が入っているために、胃が圧迫されやすく、大人の横長の胃と違って縦長で、しかも逆流防止機能も未熟なので、生後3か月くらいまではよく吐きます。

引用:「らくちん授乳Book」宋美玄(メタモル出版)p.126

乳児が母乳やミルクを飲んだあとに良く吐くのは、胃がまだ未発達なため。乳児の胃の形状はたて型で、大人のように逆流を防ぐ機能もまだ発達していません。

そのため、母乳を飲んでも逆流しやすく、吐き戻しが多くなってしまうのです。またママの母乳が出過ぎて、赤ちゃんが飲み過ぎてしまった時などにも、吐くことがあります。

母乳の吐き戻しはいつまで続く?

母乳 吐き戻し いつまで

それでは、赤ちゃんの母乳の吐き戻しは、いつまで続くのでしょうか。

乳児が母乳を吐き戻す原因は、胃の形がまだ未発達なことにあります。そのため母乳をよく吐くのは、まだ月齢の低い新生児や、生後1ヶ月~2ヶ月くらいの乳児です。

新生児よりも生後2ヶ月くらいの赤ちゃんのほうがよく吐く傾向にあります。なぜなら赤ちゃんが成長し、飲むのも上手になって、一気にたくさんの量の母乳を飲めるようになるからです。

たくさん飲むのに、胃の形はまだ未熟、そして手足の動きが活発になるため、ちょっとした刺激で胃の中の母乳は簡単に逆流してくるのですね。

引用:「10人産んだスーパー助産師のストレスゼロで続けられる!母乳育児の本」こばやしひさこ(すばる舎)p.89

母乳の吐き戻しは、乳児の発達とともに次第に減っていきます。生後3か月~4か月になると母乳を吐くことが減り、8か月ではおよそ5割、1才では9割が吐かなくなると言われています。

新生児やまだ月齢が低い赤ちゃんが母乳をよく吐くとしても、心配しすぎることはないでしょう。

母乳の吐き戻しで心配ないケース

・授乳後に、ヨーグルト状のものを吐く
・赤ちゃんの機嫌がよい
・母乳の飲みっぷりがよい
・体重が増えている

授乳後に赤ちゃんが「ウー、ウー」とうなっていると、ママは「母乳が足らないのかな」と思ってしまうかもしれませんが、赤ちゃんはおっぱいの飲み過ぎで苦しくてうなっていることもあります。

赤ちゃんがお腹が十分に足りているのに、さらに母乳やミルクを飲ませてしまい、その結果吐くというケースもあります。あまりに吐くことが多いようなら、授乳量を調節してあげましょう。

母乳の吐き戻しで受診が必要なケース

母乳 吐き戻し

乳児の母乳の吐き戻しは基本的に心配ありませんが、なかには注意が必要なケースがあります。もし乳児が噴水のように大量に母乳を吐くようなら、「幽門狭窄症」(ゆうもんきょうさくしょう)の恐れがあります。

幽門狭窄症とは

・胃の下側の「幽門(ゆうもん)」と言われる部分が細くなり、胃から腸への流れが悪くなる病気のこと

・母乳やミルクを飲んでも、胃から腸へスムーズに流れないため、勢い良く母乳などを吐いてしまう

幽門狭窄症のサイン

・母乳を噴水のように吐く
・体重の増え方が悪い
・脱水症状の兆候が見られる
・機嫌が悪く、顔色も良くない
・母乳を吐くのに、また欲しがる

授乳した後に乳児のお腹が大きくふくらみ、吐いたあとに小さくなるのが特徴です。また母乳を吐くのに、また欲しがることもあります。

赤ちゃんの体重が減ったり、顔色が悪いようなら、早めに医療機関を受診しましょう。

母乳の吐き戻し対策は?

母乳 吐き戻し 対策

よく吐く赤ちゃんの場合、寝返りをうつたびに母乳を吐き戻してしまうこともあります。ママとしては「洗濯物が増えるから、もう吐くのは止めて‥」という気持ちになりますね。

それでは、乳児の母乳の吐き戻しを減らす対策としては、どんなことが考えられるのでしょうか。

授乳のあと「ゲップ」をさせてあげる

母乳の吐き戻し対策としては、授乳後に「ゲップ」をさせてあげることが大事です。おっぱいと一緒に飲み込んでしまった空気を吐き出させることで、吐き戻しを防止できます。

しかし母乳育児の赤ちゃんは、哺乳瓶からミルクを飲んでいる赤ちゃんに比べてあまり空気を飲み込んでいないため、必ずゲップが出るわけではありません。

もしゲップがなかなか出ない場合は‥

・乳児をしばらくたて抱きにしてあげる
・寝かせるときは、横向きにして寝かせる
・頭を少し高くしておいてあげる

横向きに寝かせて頭を少し高くしてあげると、吐き戻しを予防することができます。

授乳の前に少し前搾りしておく

ママの母乳が勢いよく出過ぎるために、赤ちゃんがおっぱいを一気飲みをして、飲んだあとに吐いてしまうこともあります。

ママの母乳がよく出る場合は、授乳前に少し前絞りをして、おっぱいの勢いを緩やかにしておくのもひとつの方法です。そうすることで、乳児が自分のペースで落ち着いて飲むことができます。

赤ちゃんの吐き戻しが多いと洗濯物が増えて大変ですが、衣類やシーツについた吐き戻しのにおいが気になる場合は、重曹で洗濯してみるといいかもしれません。

重曹洗濯のやり方

・いつもの洗剤に重曹カップ1杯を加え、洗濯機で洗う
・200mlほどの水に重曹小さじ1を加え、洗濯物を30分ほどつけ置きしてから洗う

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母乳を吐くのは、月齢が低い赤ちゃんだけ!

母乳 吐く

赤ちゃんの1人1人の個性はさまざま。よく吐く子もいれば、あまり吐かない子もいます。もともとの胃の形や、胃の入り口の弁の締り具合などにより、個人差が大きいのです。

よく吐く子は、4ヶ月以降になってもよく吐くので、ママはお洗濯が大変かもしれませんね。

母乳を吐く原因
・乳児の胃はたて型で、逆流を防止する機能もまだ未発達なため

母乳を吐くのはいつまで?
・新生児期、生後1ヶ月、2ヶ月くらいがピーク
・生後3ヶ月、4ヶ月になると吐き戻しが減る

吐き戻しで注意が必要なケース
・おっぱいを噴水のように吐く
・体重の増え方や顔色、機嫌が悪い
・母乳を吐くのに、さらに欲しがる

母乳の吐き戻し対策
・授乳後に背中をトントンしてゲップをさせてあげる
・ゲップが出ない場合は、しばらくたて抱きにする
・寝かせる場合は、頭を高くして横向きに

赤ちゃんが吐き戻した時は、まずは慌てずに様子を観察しましょう。元気があってケロッとしていれば、さほど心配いりません。

また、おっぱいをよく吐く子が成長すると、食べ物をよく吐く‥ということも無いので、ご安心を!

この記事を書いた人

執筆者:菜月

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