母乳+ミルク=混合育児!ミルク量の目安と、覚えておきたいコツ3つ

母乳 ミルク

「できるだけ母乳で育てよう!」と決めていても、ママの母乳不足などから、母乳に粉ミルクを足す「混合栄養」になるケースは少なくありません。

母乳育児では「赤ちゃんが欲しがる時に、欲しがるだけ」授乳してOKですが、混合育児ではミルクの量を調節してあげる必要があります。

また「混合にしたら、母乳の出が悪くなる」という話しを聞いたことはありますか?母乳にミルクを足すなら、覚えておきたい「母乳の出をキープするコツ」があるのです。

・混合育児の場合、ミルクを足す量の目安は?
・母乳とミルク、どんな順番であげたらいい?
・ミルクとの混合にすると、母乳が出なくなるってホント?

うまく混合育児を進めると、ママの負担が軽くなることもあります。上手なミルクの足し方や混合育児のコツなどを、まとめてみました。

母乳にミルクを足す「混合育児」

母乳 ミルク 混合

「できるだけ母乳をあげたい」と考えていても、母乳の出が悪くて赤ちゃんの体重がなかなか増えない場合、粉ミルクを足す「混合栄養」になります。

WHOが定める新生児~1ヶ月乳児の「体重増加の基準」は、1日あたり18g~30g。赤ちゃんの体重が1日に30gほど増えていれば、母乳・ミルクは足りていると考えられますが、この数値に届かない場合、ミルクを補足する必要があります。

もし小児科医などの指示で混合栄養を始める場合は、ママの判断でミルクの量や回数を減らしたり増やしたりすることは控えるようにしましょう。

混合栄養にしたほうがいいケース

・新生児の体重が大幅に減ったとき
・低血糖が見られるとき
・新生児黄疸が強いとき
・黄疸が長引いているとき

母乳は消化しやすく免疫物質も多く含まれるため、赤ちゃんにとって最適な栄養です。ミルクには免疫物質などが含まれていないという違いがありますが、母乳の優れた点に近づけるよう工夫されており、免疫面を補う成分なども配合されています。

ミルクとの混合だと、母乳がでなくなる?

母乳 ミルク 混合

完全母乳を目指しているけれど母乳不足でミルクを足すママもいれば、「他人に預けたいからミルクにも慣れてほしい」「母乳が出るけどミルクを足したい」というママもいます。

母乳が出るけどミルクを足す理由としては「赤ちゃんにまとめて寝て欲しい」「夕方以降は母乳の出が悪い」「赤ちゃんが泣いてばかりで家事ができない」など。

しかし「混合にすると母乳がでなくなる」という話しを聞いたことはありませんか?実際に「ミルクを足して混合にしたら、母乳の出が悪くなった」というケースはよくあります。

混合にすると母乳が出なくなる理由

・母乳は、赤ちゃんが乳首を吸う刺激で、生産・分泌される
→ミルク混合にすると、赤ちゃんはミルクで満腹になる
→ママの乳首を吸う回数が減る
→乳首への刺激が減るため、母乳の生産量が減り、次第に出なくなる

混合栄養にすると赤ちゃんがミルクで満足してしまい、ママのおっぱいを吸う回数が減るため、母乳の分泌量が減ってしまうのです。

それでは、母乳をメインの栄養源にして混合育児をする場合、おっぱいの分泌を保つために、どんな点に注意をすればいいのでしょうか。

母乳+ミルク混合、やり方のポイント3つ

母乳 混合 やり方

ミルクを上手に足せばママの負担を軽くすることもできるのですが、母乳の量が減ってしまう恐れもあります。

それではミルクを足しながら母乳の出をキープしたい場合、どのような混合育児のやり方をしたらいいのでしょうか。

1)先に授乳、後からミルクを

混合栄養で赤ちゃんに授乳する場合、必ず先に母乳をあげるようにしましょう。空腹状態の赤ちゃんに、左右の乳房を十分に吸ってもらった後に、ミルクを足してみて。

赤ちゃんもお腹がすいていれば、必死におっぱいを吸います。その刺激がママの乳頭に伝わることで、母乳は生産・分泌されるようになります。

先におっぱいをあげるのが原則ですが、赤ちゃんが空腹すぎて泣いていたり、おっぱいを拒否する場合は、先にミルクをあげてもOK。ある程度飲んで落ち着いてきたら、母乳に切り替えるなど工夫してみましょう。

2)哺乳瓶の乳首は「乳頭混乱」にならないものを

哺乳瓶の乳首はママのおっぱいと違って、先っぽをくわえるだけで簡単に飲めるものもあります。「おっぱいより哺乳瓶から飲むほうがラク」となると、赤ちゃんは母乳を飲むのを嫌がる「乳頭混乱」になる可能性があります。

乳頭混乱を避けるためには、哺乳瓶の乳首選びが重要です。簡単にミルクが飲める柔らかい乳首ではなく、ミルクが出る穴が小さく、力一杯吸わないと飲めないタイプの乳首を選んで。

哺乳瓶の乳首を深くくわえさせることもポイントです。母乳をあげる時におっぱいを大きなお口でくわえるのと同じく、哺乳瓶の乳首も深くくわえさせてあげるようにしましょう。

3)必要以上にミルクを足さない

母乳は消化がいいので、赤ちゃんはすぐにお腹がすきます。一方ミルクは、母乳より消化吸収に時間がかかるため「腹持ちがいい」と言われます。

混合育児の基本は「母乳のあとにミルク」ですが、母乳のあとにミルクをあげすぎると、赤ちゃんがなかなかミルクを消化できず、授乳間隔が空いてしまいます。

授乳間隔が3時間以上あいてしまうと、母乳の生産量が減ってしまうことがあります。母乳の出をキープするためには、ミルクを必要以上に足さないよう量を調節しましょう。

混合栄養、ミルク量の目安は?

母乳 ミルク 量

ミルクとの混合育児では、ミルクを足しすぎないことが大切。「じゃあ一体、どれくらいの量のミルクを足したらいいの?」とママは悩んでしまいますね。

新生児の場合「母乳に足すミルク量の目安は30~40ml位」だと言われますが、母乳やミルクの適正量は赤ちゃんによって違います。適正量より多くミルクをあげれば、授乳の間隔があき、母乳の分泌が減ってしまいます。

そこで適正量の参考になるのが、赤ちゃんの「腹持ち具合」を見ながら、ミルクを足す量を調整する方法です。

混合にするときのミルクの足し方

おっぱいを飲んだ量がわからないため、つい多めにミルクを作ってしまいがちですが、少なめにして様子を見る方がベターです。

おっぱい+ミルクで2時間ほどあけばOK。1時間で次をほしがるようなら、ミルクを少し増やすように調整します。

おっぱいだけで2時間もつなど、おっぱいの量が増えてきた感じがしてきたら、ミルクを足す量を減らしましょう。おっぱいだけでどれくらい時間がもつか試してみて下さい。

引用元:「出ない!痛い!わからない!母乳のお悩み解決BOOK」赤すぐ編集部(メディアファクトリー)p.50

ミルクを足す量は、赤ちゃんの様子を見ながら調節しましょう。母乳のあとにミルクをあげて、次の授乳まで2時間以上赤ちゃんが欲しがらなければ、調度いい量だと考えられます。

母乳とミルクをあげて、1時間で次を欲しがれば、ミルクを少し増量してみて。逆に3時間以上、赤ちゃんに空腹のサインがないなら、ミルクのあげすぎかもしれません。またミルクを吐いてしまう場合も、量が多すぎる可能性があります。

ミルクを足す適正量がよく分からなければ、ママ一人で解決しようとせず、母乳外来でプロの助産師さんに相談を。小児科医に「1回○ml、1日○回」などと指示された場合は、その量を守ればOKです。

混合栄養から完全母乳に切り替えるには?

母乳 ミルク 切り替え

できるだけ母乳で育てたいママは、「早くミルクの量を減らして完全母乳に移行したい」と願うことでしょう。それでは混合栄養から完全母乳になるには、どのような方法が考えられるのでしょうか。

通院している小児科や母乳外来などで、ミルクの量を減らしても赤ちゃんが順調に成長できると判断されたら、補足するミルクを減量できます。このように母乳とミルクの混合から完全母乳に移行していくことをリラクテーションといいます。

ミルクを減らす方法としては、1回量を減らして補足回数はそのままにする方法と、1回量はそのままで補足回数を減らす方法がありますが、後者のほうがよりリラクテーションしやすいでしょう。

引用元:「いちばんやさしい はじめての母乳育児」SOLANIN(ソラニン)(成美堂出版)p.55

ミルクの減らす方法には、与える回数はそのままでミルクの「量」を減らす方法と、量はそのままで与える「回数」を減らす方法がありますが、与える回数を減らす方が効果的だと言われます。

赤ちゃんの栄養不足の心配をすることなく「リラクテーション」するためには、母乳外来などに相談してみましょう。

母乳量をアップさせるために、母乳の出をよくするお茶を飲むのもおすすめです。おっぱいの出がよくなることで有名な「たんぽぽ茶」には、産後ママが不足がちな鉄分やミネラルなどが豊富に含まれています。

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ミルクでも混合でも、母子ともハッピーならOK!

母乳 ミルク 混合

母乳だけで育てられたらいいのですが、「母乳じゃないとダメ」とこだわりすぎることはありません。母乳の出が悪くなったとき、ママが精神的に辛くなってしまいます。

ミルクを足すことに罪悪感を持つママもいますが、赤ちゃんもママもハッピーであれば、混合育児で何の問題もありません。

母乳でもミルクでも、授乳タイムは赤ちゃんと触れ合う大切な時間。ミルクをあげる時は黙って哺乳瓶をくわえさせるのではなく、「お腹がすいたかな?」「ミルクを飲もうね」などと声をかけ、楽しい雰囲気で飲ませてあげて下さいね。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

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