母乳の止め方って?授乳をやめたい時の乳房ケアと卒乳のコツ

母乳 止め方

「もうそろそろ、母乳をやめたい‥」

ママが「母乳をやめたい」と思う理由はさまざま。「夜中の授乳が大変」「仕事と母乳育児の両立が難しい」など、ママの事情もいろいろありますね。

しかし今まで出ていた母乳をトラブルなく止めるためには、覚えておきたい「止め方のコツ」があります。またおっぱいが大好きな子供には、母乳を止める前の言い聞かせが必要になるでしょう。

・トラブルをおこさない「母乳の止め方」は?
・乳腺炎にならない「卒乳後」「断乳後」のケア方法は?
・母乳の出がとまらず胸が張るときは?

今まで順調に出ていた母乳を止めることは、フル回転していたエンジンを止めるようなもの。うまくスピードを緩めて止まらないと「乳腺炎」などのトラブルが起きることもあります。

子供の気持ちに寄り添った母乳の止め方や、卒乳・断乳後のおっぱいケア方法、胸が張って辛い時の対処法などについてまとめてみました。

母乳の止め方「卒乳」?それとも「断乳」?

母乳 止め方

「2人めの赤ちゃんを早く妊娠したいから、母乳をやめたい」
「仕事と母乳育児の両立が大変‥」
「夜間に何度も起こされて授乳するのが、体力的にキツい!」

お母さんが「母乳をやめたい」と思う理由はさまざま。「子供が1歳をすぎたから」「周りに早くやめるよう言われたから」などということもあるでしょう。

ママが今望んでいる母乳育児の止め方は、子供が納得するまで時間をかける「卒乳」ですか?それとも、ある事情から急に母乳を止める「断乳」ですか?

母乳を止めることを「卒乳」または「断乳」といいます。

断乳とは子供の気持ちのを考えずに、お母さんの都合だけで授乳を止めてしまうことを指し、卒乳とは、成長とともに子供が自らの意思で自然に母乳を卒業することを指しています。

引用元:「いちばんやさしいはじめての母乳育児」SOLANIN(ソラニン)(成美堂出版)p.100

ママの健康上の理由(抗がん剤・向精神薬の服用など)で、急に母乳を止めないといけないケースもあります。その場合、母乳の分泌を止める薬を服用して「断乳」する必要があります。

しかしそれ以外の場合は、徐々に母乳から離れていく「卒乳」を目指す方がスムーズに事が進むかもしれません。ママの都合だけで急に断乳すると、子供は不安になり、体調をくずしたりすることもあります。

子供に「そろそろ、おっぱいとバイバイしようね」と言い聞かせながら少しずつ授乳を減らしていく止め方をすると、子供は無理なくおっぱいから離れていくはずです。

無理のない「母乳の止め方」とは

母乳 止め方

ママの母乳の出方や子供の「おっぱいへの依存度」は個人差が大きいので、最適な母乳の止め方は人それぞれ。「これが正しい母乳の止め方」という答えはないので、子供の様子を見ながら少しずつ進めていくしかありません。

一般的な母乳の止め方としては「授乳の時間を短くする止め方」「授乳の回数を減らす止め方」などがあります。

授乳の量・回数を減らせば母乳の分泌も減るので、胸の張りや痛みに悩まされることも少なく、乳腺炎などのトラブルが起きにくいというメリットがあります。

授乳の「時間を短くする」止め方

「もうすぐおっぱいとバイバイするよ」と子供に言い聞かせておいてから、授乳の時間を短くしていきます。これまでの授乳時間が毎回10分だったとしたら、次の日からは8分に、また次の日からは6分にといった具合に。

授乳の時間を短くすることで、母乳を飲む量を減らすことができ、母乳の分泌量も次第に減っていきます。

母乳の「回数を減らす」止め方

授乳をする回数を徐々に減らして、少しずつ母乳を止めていきます。子供が母乳を欲しがったら、外を散歩したり、公園に遊びに出かけたりなどして、母乳以外のことに関心を向けさせましょう。

離乳食のあとの母乳を欲しがらなくなったら、お茶などに切り替えていくのも1つの方法です。授乳の回数を減らした分の栄養は、離乳食で補うようにしましょう。

一定の時間、授乳をしない止め方

「昼間だけ」あるいは「夜間だけ」と時間を決めて、その時間内の授乳をやめていきます。

例えば「昼間は母乳を止める」と決めたら、昼間は離乳食やお茶などを与え、夕方以降は母乳をあげるようにします。職場に復帰して「昼間は母乳をあげられない」というのもこの止め方になります。

「夜間だけ授乳を止めたい」という場合は、昼間や寝かしつけ時は通常通りに授乳して、夜の授乳は止めるようにします。

いつまでも夜中に母乳を欲しがる時は

離乳食の始まった子供にとって、夜の授乳は栄養補給というよりも「やすらぎを得るもの」です。母乳を欲しがったら、背中をさすって落ち着かせ、十分なスキンシップをとるようにします。

ギュッと抱きしめたり子守唄を歌ってあげたり、哺乳瓶で麦茶をあげたりするのも1つの方法です。

卒乳の時期は、真冬や真夏などの季節を避けたほうが成功することが多いようです。

また、ママが乳腺炎気味な時の卒乳・断乳は控えましょう。乳腺炎などのトラブルがある時に母乳を止めると、しこりができたり、治療が必要になることがあります。

母乳の止め方と乳房ケアのコツ5つ

母乳 止め方

母乳がよく出たママは、乳腺炎にならない母乳の止め方をすることが大切です。卒乳・断乳後にしっかりと乳房ケアをして、トラブルを起こさないように気をつけましょう。

今まで出ていた母乳を止めることで、乳腺炎になるリスクは高まります。実際に、母乳を止めるタイミングで急性乳腺炎になるケースは少なくありません。

それでは、乳腺炎などのおっぱいトラブルをおこさない母乳の止め方と乳房ケアのコツを見てみましょう。

1)卒乳前に、母乳の分泌量を減らしておく

母乳は子供が飲む分だけ生産されるため、卒乳する前にできるだけ授乳の時間・回数を減らして、母乳の分泌を抑えるようにしておきましょう。

授乳をしないでいると「もうこれ以上、母乳を作らなくてもいい」とママの脳が認識して、母乳の生産は減っていきます。

もし子供が卒乳しても母乳の分泌が減らず、胸が張って痛い時は、近くの母乳外来や助産院でマッサージなどのケアを受けるようにしましょう。

2)残った母乳は出して乳房ケアを

卒乳しても母乳はしばらくの間分泌されるため、残った母乳は搾乳して出す必要があります。胸が張ってきたら、乳房が少し軽くなる程度に搾乳して、徐々に母乳の生産量を減らすようにしましょう。

胸が張って痛いときは少しだけ搾乳をして「圧抜き」することも大切です。もし乳房にしこりができていたら、しこりの部分を圧迫しながら搾乳して、しこりを解消しましょう。

3)ママの食事量を減らす

母乳 止め方

授乳を止めると、ママが消費するエネルギー量も減ります。そのため卒乳しても授乳中と同じような食事をしていると、カロリーオーバーになる上、乳腺炎になるリスクも高まります。

卒乳することを決めたら、今までの食生活を見直し、いつもの食事の量を少しずつ減らしていきましょう。

乳腺炎を予防するために、高カロリー・高脂肪食品を避けることも大事です。あっさりとした和食中心の食事を心がけて。

4)体を温めすぎない

体が温まって血行がよくなると母乳の出も促されるため、体を温めすぎないことも大切です。母乳の出のいいママは、入浴や運動で血行がよくなると、卒乳してもしばらく母乳が出てしまうことがあります。

よくおっぱいが出ていたママは、卒乳後2~3日は湯船でゆっくり体を温めることは控え、シャワーだけで済ませるようにしましょう。また卒乳後しばらくは、母乳バッドが必要になるかもしれません。

5)母乳の分泌を抑えるハーブも効果的

無理のない母乳の止め方をするなら、母乳の出を抑える効能のあるハーブティーを飲むことも効果的です。「セージ」というハーブには、ホルモンバランスを整え、母乳の分泌を抑える効果があると言われています。

母乳の出を抑えたいママ・無理なく卒乳したいママのために、「セージ」などのハーブが配合されたハーブブレンドティーがあります。

母乳 止め方

こちらのハーブブレンドが「ミルクセーブブレンド(卒乳ブレンド)」。母乳の出を抑えたいママに広く支持されているハーブティーです。

セージのほか、ペパーミント、レモンバーム、エルダーフラワーなどのハーブをブレンド。母乳が出すぎるママの悩みをサポートします。

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母乳の止め方、胸が張って痛いときの対処法は?

母乳 止め方

授乳の回数が少なくなり、自然と母乳の分泌も減るというのが理想的な卒乳ですが、急に子供が母乳を飲まなくなることもありますね。そんな場合、ママはどうしようもなく胸が張ってツラい思いをすることもあります。

そんな時は搾乳でしのぐしかないのですが、搾乳の仕方にもコツがあります。

張ってしんどい場合には、おっぱいの根元(基底部)から両手のひらでおっぱい全体を包み込んで、ほんのすこし軽くなるまで搾りましょう。なるべく乳輪・乳頭を刺激しない搾り方を心がけてください。

がむしゃらに搾ってしまうと、母体は「もっと母乳を作らなくては」と勘違いをして、いつまでたっても作りすぎのおっぱいになり、しんどくなってしまいます。

搾っても出ないという程度なら、搾る必要はないので、冷却シートをおっぱいに貼って、適度に冷やしておいてください。

引用:「10人産んだスーパー助産師のストレスゼロで続けられる!母乳育児の本」こばやしひさこ(すばる舎)p.202

胸が張ってツラいときは、新たに母乳が作られない程度に軽く搾乳をしましょう。乳頭を刺激しないように搾ることが、スムーズな母乳の止め方のコツです。もし絞っても出ないなら、乳房を冷やすことが効果的です。

こうして母乳の分泌を減らしていけば、次第に胸の張りも和らぎ、自然とおっぱいが出なくなっていきます。

母子ともにハッピーな、おっぱいの止め方は

母乳 止め方

無理に断乳をしなくても「およそ80%の子供が2歳までに卒乳する」というデータもあります。

子供が自然とおっぱいから離れていく止め方ができれば理想的ですが、ママの事情で卒乳・断乳するなら、子供の気持ちをしっかりケアしてあげたいですね。

卒乳の日に、ママのおっぱいに「あっとー!(ありがとう!)」と言っておじぎする子供もいるそう。ママのおっぱいもママも、本当によくがんばった。そして子育ては、新しいステージに進みます。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

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