授乳中のしこりが取れない時は?しこりが痛い時の対処法5つ

授乳中 しこり

「授乳中、胸にしこりが出来て、とにかく痛い!」
「胸のしこりが取れない‥痛くないけど、不安」

母乳育児中、乳房や脇の下に「しこり」ができて痛い‥という事はありませんか?胸のしこりをそのまま放っておくと、乳腺炎に進行してしまう可能性があります。

胸にしこりがあるのに、痛みがないケースもあります。「痛くないから」と放置しがちですが、痛みがある場合と同じく、早めの対処が必要です。

・授乳中、胸のしこりが痛い時の対処法は?
・しこりが痛くない場合もケアが必要?
・授乳中のしこりを解消するマッサージ方法は?

授乳中、胸のしこりがなかなか取れないママに。胸の痛みの対処法や、しこりを解消するマッサージ方法などについて、ご紹介しましょう。

授乳中、胸のしこりが取れない原因は?

授乳中 しこり 取れない

授乳中にできる「胸のしこり」は、よくあるおっぱいトラブルのひとつ。しこりが熱っぽく赤くなり、激痛がすることもあります。
また逆に、しこりが出来てなかなか取れないのに、全く痛くないこともあります。

なかなか取れない「しこり」その原因は?

・しこりの部分がジンジンと痛い
・しこり部分が赤くて、熱っぽい
→「乳腺炎」の初期症状の可能性が

・しこりが痛くない
・いつの間にか出来ていて、なかなか取れない
→「乳管閉塞」の可能性が

触るだけで痛いしこりは「乳腺炎」の初期症状のひとつだと考えられます。また、痛みのないしこりがなかなか取れない場合は「乳管閉塞」の可能性があります。

それぞれのしこりの原因や症状について見てみましょう。

授乳中のしこりが痛い場合

授乳中 しこり 痛い

ママが糖分・脂肪分の多い食生活を送っていたり、母乳の出がいい場合、胸にしこりが出来たり「乳腺炎」になりやすくなります。

授乳中ママの胸に、熱をおびた痛いしこりができたら、まず乳腺炎の可能性を疑っていいでしょう。

乳腺炎の主な原因とは

・赤ちゃんの飲み残しが乳房内に溜まっている
・授乳間隔の空きすぎ
・赤ちゃんが飲む分より、母乳量が多い
・授乳の姿勢や飲ませ方が適切ではない
・乳栓が乳口をふさいでしまっている

授乳間隔が空いて、母乳が長く乳房内にとどまると、乳腺炎になりやすくなります。またママの母乳量が多いと赤ちゃんの飲み残しが増え、おっぱいが詰まってしまうこともあります。

母乳の通り道「乳管」に乳栓(脂肪のかたまり)ができて母乳の出口をふさぎ、乳房にしこりが出来て腫れることもあります。

母乳の詰まりの解消法は?つまりを解消するマッサージ法と予防のコツ
母乳の詰まりや乳腺炎は、母乳育児ママを悩ませるおっぱいトラブルのひとつ。 急におっぱいが腫れて母乳の出が悪くなったり、乳頭に白...

しこりがあるけど、痛くない場合

授乳中 しこり 痛くない

乳腺炎の危険サインとして出来る胸のしこりは、熱や痛みをともないますが、「胸にしこりがあるけど痛みはない」という場合もあります。

授乳中にできる「痛くない胸のしこり」は、「乳管閉塞(にゅうかんへいそく)」によるものと考えられます。

授乳期間中、乳管が詰まってしこりが出来てしまうことがあって、これを「乳管閉塞」と言います。

乳管を詰まらせているのは、カルシウムや脂肪、繊維質、なんらかの理由で凝縮された母乳が塊になったものだと言われていますが、詳しい原因ははっきりしていません。(中略)

乳腺炎と違うのは、乳房が熱や痛みをともなわず、気がついたらいつの間にかできてしまっているところ。しこりの周辺が少し赤くなることはあっても、お母さんに発熱などの症状がないのも特徴です。

引用元:「らくちん授乳Book」宋美玄(メタモル出版)p.102

乳管閉塞で出来る胸のしこりは、乳腺炎の場合と違って、痛くないケースがほとんど。ママが発熱したりすることもありません。

乳管閉塞によるしこりは痛くないのですが、そのまま放置すると、おっぱいトラブルの原因となります。痛くないしこりでも、痛い場合と同じようなケアをしましょう。

胸のしこりは「乳がん」のサイン?

胸にしこりが出来ると「もしかして、乳がんかも」と心配になりますが、授乳中に乳がんになるケースは非常にまれだと言われています。

ただし授乳期間が終わってもしこりが解消されない時や、しこりが急に大きくなった場合は要注意。一度「乳腺外科」を受診したほうが安心です。

また授乳中でなくても、ひと月に一度は乳房のセルフチェックを。胸にしこりが出来ていないかどうか、乳房から脇の下まで触ってみましょう。40才以上になったら、乳がんの定期検診も忘れずに。

胸のしこりが取れない時の対処法5つ

授乳中 しこり 取れない

授乳中ママの胸のしこりが取れない時は、重症化する前にケアすることが大切です。高熱が出たりしこりが痛む場合は、助産院でマッサージを受けたり、早めに病院を受診するようにしましょう。

まだ症状が軽いうちは、出来るだけ赤ちゃんに母乳を飲んでもらうよう心がけて。ママの食生活を見直したり、授乳方法を工夫することも効果的です。

それでは、なかなか取れないしこりを自然に解消するヒントを詳しく見てみましょう。

1)授乳間隔を短くする

授乳中のしこりが取れない時は、出来るだけ授乳間隔を短くし、赤ちゃんにしっかり母乳を飲んでもらうことが大切です。

授乳間隔が長くなると、それだけ母乳が乳房内に詰まりやすくなります。外出時や赤ちゃんがよく寝る時は特に授乳間隔に注意して、頻繁な授乳を心がけましょう。

<しこりを解消する授乳方法のヒント>

・しこりがある乳房から先に授乳する
→おっぱい内に溜まっていた母乳は美味しくないことが多いのですが、赤ちゃんにはしこりがある方の乳房から先に吸ってもらうようにしましょう。

・しこりの外側を圧迫しながら授乳する
→しこりの外側部分を乳頭にむかって指で押すようにしながら授乳すると、しこりが小さくなります。
※押すのはしこりの外側部分のみ。しこり本体を押すことは控えて。

2)正しい授乳姿勢・飲ませ方をする

赤ちゃんが飲み残した母乳が乳房内にたまったままだと、胸にしこりが出来やすくなります。授乳の際は、赤ちゃんへの飲ませ方や授乳姿勢を工夫して、乳房全体からまんべんなく飲ませてあげるようにしましょう。

また乳房の「しこりが出来た側」に赤ちゃんを向かせて授乳すると、飲み残しによるしこりが解消されやすいと言われています。

<しこりを解消する授乳姿勢のヒント>

・乳房の外側にしこりがある場合
→赤ちゃんのお口を少し外側に向かせて授乳する

・乳房の内側にしこりがある場合
→赤ちゃんのお口を少し内側に向かせて授乳する

乳房の上側にしこりが出来た場合は、赤ちゃんを横に寝かせて、ママが赤ちゃんの上に四つ這いになって授乳する方法も効果的です。

うまくいくと詰まりがとれてスーッとするので、いろいろな授乳姿勢を試してみて。

母乳のあげ方・飲ませ方のコツは?新生児にラクに授乳するヒント2つ
「まだ小さな赤ちゃん。上手な母乳のあげ方・飲ませ方が分からない‥」 新生児の赤ちゃんはまだ母乳がうまく飲めないため、授乳をする...

3)ママの食生活の見直しを

授乳中ママが油っこいもの・高カロリーなものを食べすぎると、おっぱいが詰まると言われます。なかでも母乳量が多いママは注意が必要!食事のカロリーを減らしたり、あっさりした和食中心の食生活を心がけてみて。

胸に違和感や張りを感じる時は、低カロリーで消化のよい食べ物を選ぶようにしましょう。温かいおかゆやスープなどは、乳腺炎の予防に最適です。

授乳中は低カロリーな食生活とあわせて、温かい水分をこまめに摂ることも大切です。体を温め、母乳の出を促す効果があると言われる「たんぽぽ茶」もおすすめ。

たんぽぽ茶のおすすめは?人気のたんぽぽ茶の効果・飲み方・口コミは
たんぽぽ茶とは、たんぽぽの根や葉から作られたお茶のこと。生命力の強いたんぽぽから出来るお茶には、さまざまな効果効能があります。 ...

4)漢方薬「葛根湯」も効果的

授乳中 しこり 取れない

風邪のひきはじめに効くといわれる漢方薬「葛根湯」は、母乳の詰まりや乳腺炎に効果的だと言われています。

葛根湯は炎症を抑え、熱を下げる作用があるので「胸が腫れそう」「熱が出そう」と思った時点で早めに内服を。

「葛根湯」は母乳に影響を与えない薬なので、授乳中ママでも安心です。用法・容量を守って、しこりや痛みが悪化する前に服用してみては。

5)昔ながらの自然療法「湿布」でケア

母乳育児中は基本的に乳房を冷やさないようにしますが、乳房が熱っぽい時や、母乳の出がよすぎる時は、乳房を冷やしてケアします。保冷剤をハンカチなどで包み、乳房にあててみて。

授乳中のしこりなどのトラブルは、早めに助産師さんに診てもらうのが確実なのですが、手作りの湿布などでケアする方法もあります。熱をおびてジンジンする乳房を、穏やかにクールダウンしてくれます。

おっぱいトラブルをケアする湿布としては、じゃがいも湿布、アロエ湿布、キャベツ湿布などがあります。

授乳中の湿布薬まとめ│おっぱいトラブルを緩和する湿布方法4つ
「授乳中の“おっぱいトラブル”を和らげる湿布方法を教えて!」 母乳育児をしていると、おっぱいのトラブルに見舞われることもありま...

しこりを解消するマッサージ方法は?

授乳中 しこり マッサージ

授乳中の胸のしこりは、適切なマッサージをすることで症状が緩和されますが、しこり自体をもみほぐしたりするようなマッサージは控えるようにしましょう。

おっぱいトラブルのケアには、しこり部分を散らすようにしてマッサージする「しこり圧迫法」が効果的。具体的なやり方をご紹介しましょう。

「しこり圧迫法」

乳腺炎の原因になるしこりを圧迫して散らすマッサージ。痛みがなくても、しこりを感じたら行うといいでしょう。乳腺炎の予防にもなります。圧迫する時に指でしごかないで。

・しこりの部分に小指の付け根の下、手首のすぐ上の手の腹をあて、しこりを背中のほうへグッと押します。この時、しごかないこと。あくまでもしこりを押して散らすイメージで。

引用:「母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本」渡辺とよ子(主婦の友社)p.24

「しこり圧迫法」は、しこりが痛い時にもできるマッサージ法。まだ痛くないしこりの緩和にも効果的です。

また授乳中ママは、ブラジャーやおんぶひもで乳房を圧迫しないように心がけましょう。下着で乳管が圧迫されて、母乳がうっ滞することもあります。

授乳中ママは、ワイヤー入りのブラや、肩紐が細いブラを避け、ゆったりした下着を選んでみて。胸を圧迫しないスポーツブラなどもおすすめです。

母乳育児ママは、疲れすぎに注意を

授乳中 しこり 取れない

授乳中ママは赤ちゃんのお世話に追われたり、まとまった時間眠れなかったり、何かと疲労がたまりがち。

睡眠不足や疲れ、ストレスがたまっていると、乳腺炎やしこりなどのおっぱいトラブルを起こしやすくなると言われます。

疲れている時はがんばりすぎず、疲労回復を第一に考えて。赤ちゃんが昼寝をしたら、ママも一緒に横になるなどして、こまめに体を休めて下さいね。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする