卒乳の時期はいつ頃から?卒乳のタイミングと目安について

卒乳 時期

「卒乳する時期は、いつごろがいいの?」

「卒乳」とは、子供が自然とおっぱいから卒業していくこと。ママ主導で行う「断乳」と違って、子供の気持ちを尊重します。

「卒乳」は子供の気持ちを大事にするだけに、なかなかその時期を迎えられないケースも少なくありません。早く卒乳したいママは、積極的に離乳を進めたくなるかもしれませんね。

それでは子供が自然に「卒乳」する平均的な時期は、いつごろなのでしょうか。またどのタイミングで卒乳するのがベストなのでしょうか。

・平均的な卒乳の時期は、いつから?
・自然に卒乳できるタイミングの目安は?
・2~3歳で卒乳できないのは、遅い?

卒乳時期が早い子もいれば、遅い子もいます。おっぱいが大好きだったのに、ある日突然に卒乳する子もいます。卒乳時期の平均や、自然卒乳するタイミングの目安について、まとめてみました。

卒乳時期の平均はいつ?

卒乳 時期 平均

子供が「おっぱいを飲まなくなる時期」はいつか必ず来ますが、大きくなってもなかなか離乳できないと「そろそろ本格的に卒乳を進めるべき?」と考えてしまいますね。

日本の平均的な卒乳時期は「1歳~2歳くらい」が目安とされ、実際この時期に卒乳する子供は少なくありません。しかし世界の卒乳時期の平均はもっと遅く「4.2歳」だと言われます。

世界平均の母乳終了年齢は4.2歳

WHOとユニセフの調査によると、世界の母乳終了平均年齢は4.2歳。開発途上国の食糧不足の中では、乳児に必要な栄養と免疫力を尊備えた母乳は最も優れた食事であることが、平均を引き上げている一因ですが、ちょっとびっくりしませんか?

またWHOとユニセフは、1990年に母乳育児に関する保護・推進・支援を目的とした「イノチェンティ宣言」で、「子供に適切で十分な食事を補いながら、2歳かそれ以上まで、母乳育児を続けるのが望ましい」と述べています。

引用:「いちばんやさしいはじめての母乳育児」SOLANIN(ソラニン)(成美堂出版)p.101

WHOもユニセフも「子供が2歳になるまで、あるいはそれ以上の長い時期、子供に母乳をあげること」を推奨しています。

日本では「1歳」を卒乳時期の目安に考えるお母さんも少なくありませんが、世界基準から見ると、もっと長く母乳育児を続けていていいのです。

2歳、3歳で卒乳できないのは遅い?

卒乳 時期 2歳

母乳育児の場合、子供が2歳を過ぎても授乳を続けているケースも少なくありません。でも2歳、3歳になっても授乳を続けていると「いつ卒乳するの?」と周囲から言われることがあるかもしれませんね。

しかし最近の研究では、長い時期にわたって授乳を続けると、赤ちゃんにもママにもメリットがあることが明らかになっています。

母乳育児を長い時期続けるメリット

・長い時期母乳を飲んだ子供は、生活認知能力が高い
・母乳からより多くの免疫を得ることができる
・子供が病気で食欲が無い時でも、母乳なら飲める
・ママの乳がん・卵巣がん・骨粗鬆症になるリスクが低くなる

「1歳すぎると母乳の栄養がなくなる」などと言われることもあります。確かに時期によって母乳の「成分」には変化がみらますが、栄養や免疫成分がなくなることはありません。

子供が2歳、3歳をすぎても、母乳はいつでも栄養たっぷり。この時期に卒乳できていなくても、ママが「おっぱいを続けても良い」と思っているなら、いつまで授乳を続けていても問題は無いのです。

母乳の栄養はいつまで?「母乳の栄養は半年でなくなる」って本当?
「母乳の栄養ってなくなるの?栄養があるのは、いつまで?」 赤ちゃんが生後半年~1歳くらいになると「母乳の栄養がなくなる」という...

自然卒乳できるタイミングの目安は?

卒乳 タイミング

自然卒乳には「その子にとって最適なタイミング」がありますが、子供のおっぱいへの愛着度や性格などにより個人差があります。

まだ卒乳には早いタイミングで離乳を急ぐと、卒乳が失敗に終わることもあります。また1歳以下の赤ちゃんの場合「母乳以外から栄養がとれているか」など、赤ちゃんの成長度合いをチェックする必要があります。

それではどんな条件が揃っていれば、子供が問題なく卒乳できるタイミングなのでしょうか。子どもの卒乳時期の目安となるポイントを見てみましょう。

1)離乳食は進んでいる?

いま子供は、離乳食から十分な栄養が摂れていますか?卒乳時期を考える際にまずチェックしたいことは「母乳以外から必要な栄養がしっかり摂れているかどうか」です。

卒乳の第一の条件は、離乳食を1日3回食べるようになり、母乳やミルク以外で十分な栄養がとれていること。

月齢の目安としては11ヵ月前後ですが、個人差があるので、赤ちゃんの食べている量や食事内容で判断しましょう。

引用:「母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本」渡辺とよ子(主婦の友社)88ページ

子供が1日3回の離乳食をしっかり摂れているかどうかが、卒乳へステップアップするタイミングの目安になります。

・1歳前の卒乳は早い?

子供の個性はさまざま。ママのおっぱいより離乳食が好きで、生後9ヶ月・10ヶ月頃に自然卒乳してしまう子もいます。

生後9ヶ月・10ヶ月位で卒乳した場合、3回の離乳食でしっかり栄養が摂れるよう配慮してあげましょう。

2)母乳を飲む量は減っている?

子供の離乳食を食べる量が増え、母乳を飲む量が減っていますか?

子供が遊びながらおっぱいを飲むようになったり、あまり熱心に吸っていないようなら、それは卒乳時期のサインかもしれません。

逆にママのおっぱいがパンパンに張っていて、子供もたっぷりと飲んでいるようなら、まだ自然卒乳の時期には早い可能性もあります。

・コップやストローは使えますか?

子供はコップやストローなどから飲み物が飲めますか?ママのおっぱいや哺乳瓶の乳首以外のものから飲み物が飲めることも、卒乳時期の目安になります。

その他、楽しく外遊びができるようになったり、おっぱい以外のものに興味が出てきた様子が見られれば、それも卒乳時期のサインのひとつです。

3)ママ自身の「卒業の準備」はできている?

ママ自身が「卒乳に納得できているかどうか」も大事なポイントです。ママはもう「授乳をやめてもいい」と思っていますか?周囲の目や意見を気にして、卒乳に踏み切ろうとしていませんか?

またママの母乳の分泌量が多く、いつも乳房が張っている場合は、卒乳前に徐々に母乳量を減らしていく必要があります。突然卒乳の時期を迎えると、乳腺炎などのトラブルを起こす恐れもあります。

職場復帰をして保育園に入るために、卒乳を考えているケースもあるでしょう。その場合、ママが仕事に復帰をする前に「卒乳」と「卒乳後のおっぱいケア」を終わらせておく必要があります。

子供もママも、以上のような「卒乳時期の条件」を満たしているなら、授乳の回数を次第に減らすなどして、卒乳の準備を始めていきましょう。

「卒乳したくない」なら、それでもOK!

卒乳 時期

早く卒乳したいママもいれば、「卒乳したくない」というママもいます。基本的に、子供あるいはママが望むうちは、何歳まで授乳を続けていても構わないのです。

WHOもユニセフも「2歳までは離乳食とあわせて母乳をあげましょう」と提言しています。昔は1歳頃の断乳が推奨されていましたが、現在は「母乳育児を長い時期続けよう」という風潮になっています。

なかなか卒乳できないと、周りから「いつおっぱい止めるの?」などと言われることもありますが、焦らなくても大丈夫。子供とママの卒乳の条件とタイミングが揃ったときが、親子にとってベストな卒乳時期なのです。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする