母乳育児中、胸が張らない原因は?授乳のポイントとは?

母乳 張らない 胸

「最近、胸が張らない‥母乳がちゃんと出てるかわからない!」

産後はパンパンに張っていたおっぱいが、だんだんと張らなくなってくると「もう母乳が出なくなっちゃったの?」と心配になってしまいますね。

母乳は哺乳瓶と違って、どれくらいの量がでているかわかりません。胸が張らなくなると「本当に母乳は足りてるのかな」「ミルクをたした方がいい?」と考えてしまうかもしれません。

・胸が張らない時でも、母乳は出てるの?
・おっぱいが張らない原因とは?
・左右の胸で、片方だけが張らない時は?

胸の張りと母乳の関係、母乳育児を続けるポイントなど、まとめてみました。

母乳育児中、胸が張らない原因は?

母乳 張らない 原因

産後すぐは胸がパンパンに張っていたのに、産後2ヶ月・3ヶ月になると、だんだんと胸の張りを感じなくなることがあります。

「もしかして、おっぱいが出なくなってきた?」と勘違いしてしまいそうですが、実はおっぱいが張らなくなってきたのは、授乳がうまくいきはじめた証拠でもあるのです。

おっぱいが張らなくなったり、もれなくなったりするのは、母乳の量が減ったからではありません。むしろ、母乳の需要と供給のバランスが取れるようになったといえます。

母乳の生産は休むことはありません。赤ちゃんがある一定量を吸い出せば、それと同じ量だけまたつくられますから、どんどん授乳していください。小さな食いしん坊さんは、おっぱいの張り具合に関係なく満足しています。

引用:「だれでもできる母乳育児」ラ・レーチェ・リーグ・インターナショナル(メディカ出版)p.80

母乳は、赤ちゃんが飲めば飲むほど分泌されます。たとえ双子の育児をしていても、赤ちゃんがしっかりと乳房を吸ってくれれば、母乳だけで育てることができます。

逆に、授乳の回数を減らしたり、赤ちゃんがあまり母乳を飲んでくれなくなると、母乳が出る量も減ってしまいます。赤ちゃんに吸われることで、母乳は作られるのです。

張らないおっぱいは、美味しいおっぱい

胸が張っていると、母乳がたくさん出るような気がしますが、胸が張っている状態は、すでに作られた母乳がおっぱい内に溜めておかれている状態です。

張っているおっぱいに溜まった母乳は、「溜まり乳」と呼ばれます。作りたてではなく冷えているので、赤ちゃんにしてみれば美味しいおっぱいではありません。

また、いつも乳房におっぱいが溜まっていると、ママの体は「乳房に十分おっぱいがあるから、もうこれ以上作らなくてもいい」と判断し、母乳が作られる量は減っていきます。

2ヶ月半ごろから乳房が張らなくなると、「出なくなったのでは」と心配する人がありますが、これは誤解です。頻繁に授乳しているお母さんのおっぱいはいつも柔らかいものですが、もちろんきちんと母乳は作られています。

母乳はためて飲ませるよりも作りながら飲ませたほうが最高に美味しいので、パンパンに張って母乳を溜め込んでる乳房よりも「張らないけれど、飲ませれば出る」乳房のほうが新鮮でおいしい母乳を飲ませることができるのです。

引用:「桶谷式 母乳ですくすく育てる本」桶谷式乳房管理法研鑽会(主婦の友社)

「張らないおっぱい」は、母乳を作りおきしない「効率のよいおっぱい」です。このように赤ちゃんがおっぱいを吸い始めると母乳が出てくるおっぱいは「さし乳」と言われています。

「さし乳」は、赤ちゃんが乳頭をくわえる刺激で母乳を作る便利なおっぱいです。このような効率のよいおっぱいに落ち着くまでは、産後3~4ヶ月くらいかかると言われています。

「胸が張らない=母乳不足」ではありません。母乳が足りてるかな?と心配なら、授乳の回数や赤ちゃんの状態をチェックしてみましょう。

母乳不足の心配がないケース

・1日の授乳回数が7回以上である
・赤ちゃんがおしっこを6回以上している
・元気で肌にツヤがあり、機嫌がよい

赤ちゃんの様子を観察してみて、元気で機嫌もよく、体重も増えているようなら、母乳不足の心配はありません。

生後1ヶ月・新生児期に胸が張らない場合は?

母乳 張らない 1ヶ月

「生後1ヶ月の赤ちゃん。1時間ごとに母乳を欲しがって泣くし、おっぱいは張らないし、もう疲れてヘトヘト‥」

赤ちゃんのお世話がいちばん大変な新生児期は、まだ母乳育児が軌道にのっていないケースがほとんど。この時期に胸が張らないことがあっても、何の不思議もありません。

母乳を分泌させるホルモンは精神的な影響を受けやすく、ストレスや疲れを感じると母乳の出が悪くなります。

生後1ヶ月の大変なときは

できるだけ家族の協力を得て、産後のココロとカラダを休めるようにしましょう。

授乳間隔があきはじめるのは、生後3ヶ月くらいから。母乳育児が大変なのは最初のうちで、軌道にのれば必ずラクになるのです。

母乳育児中、片方だけ胸が張らない場合は?

母乳 張らない 片方

「おっぱいが、片方だけ張らない」
「左右の胸の大きさが違うし、片方だけ出が悪い‥」

赤ちゃんがおっぱいの片方だけはよく飲むけれど、もう片方のおっぱいはあまり飲まない、という場合。片方だけ張って、もう片方は張らないというアンバランスな状態になることがあります。

授乳の際、左右どんな順番でおっぱいをあげていますか?いつも同じ方のおっぱいから授乳を始めていませんか?

つい、おっぱいが張っている方、あるいは赤ちゃんがよく飲む方から飲ませてしまいますが、おっぱいは左右均等にあげることが大事です。

乳房の状態と母乳分泌量が左右同じになるように、飲ませ始めは交互にします。しかし、どちらか痛いところや固いところ、赤ちゃんがいやがる側があったら、そちらから先に飲ませましょう。(中略)

赤ちゃんの哺乳力は最初のほうが強いので、いつも同じ側からばかり最初に飲ませていると、そちらの乳房の母乳分泌量ばかりがよくなって、乳房に左右差が出てきますので、なるべく交互に飲ませましょう。

引用:「桶谷式 母乳ですくすく育てる本」桶谷式乳房管理法研鑽会(主婦の友社)p.66

片側だけ胸が張らないなど、左右の胸がアンバランスにならないよう、飲ませ始めは交互にすることが大事です。

片側だけ胸が張らない状態なら、片側だけ「差し乳」になっている可能性もあります。この場合、張っている方の胸から飲ませてみましょう。張っている胸の方が吸いにくく、母乳が溜まっていることがあります。

母乳を乳腺内に溜めておくと、乳腺炎になるリスクが高くなります。張っている方のおっぱいをいやがるようなら、授乳前に軽く搾乳をして、母乳がスムーズに出るようにしてあげましょう。

張らないおっぱいでも、乳腺炎になることはある?

胸が張らない「差し乳」は、おっぱいを作ってストックしている「溜まり乳」に比べると、乳腺炎になる可能性は低いと言えます。

しかし、張らないおっぱいでも、乳腺炎になる恐れはあります。赤ちゃんが片方のおっぱいばかり飲むときや、授乳の回数が少ないときには注意が必要です。

乳腺炎の予防には、食生活に気をつけることも大事ですが、「授乳の際は左右のおっぱいを飲ませること」「授乳の間隔をあけないこと」‥この2つも大切です。

張らないおっぱいで、美味しい母乳を目指そう!

母乳 張らない 胸

胸が張らないのは、おっぱいを作り置きしていた「溜まり乳」が、授乳のたびにおっぱいが作られる「差し乳」にシフトしたため。授乳がスムーズに進んでいる証拠です。

できたてのおっぱいは、いわば「産地直送」のおっぱい。お母さんが食生活に気をつけることで、さらに美味しい母乳になります。

母乳育児を軌道にのせるためには、水分をコマメにとること、カラダを冷やさないことなどにも気をつけて。アナタの赤ちゃんのオッパイは、アナタにしか作れないものなのです。

この記事を書いた人

執筆者:菜月

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