乳腺炎を予防するには?覚えておきたい乳腺炎の「予防方法」5つ

乳腺炎 予防

「最近、乳腺炎になりそうで心配‥。どうすれば予防できる?」

乳腺炎になると、頭痛はひどいし、高熱は出るし、おっぱいは腫れるし‥「もう母乳育児をやめたい!」と思うような症状に見舞われますね。

それでは乳腺炎を予防するためには、どんな点に気をつければいいのでしょうか。乳腺炎を予防できる「授乳方法」や「食事」などはあるのでしょうか。

・乳腺炎を予防するコツは?
・おっぱいトラブルを予防する食べ物・飲み物は?
・マッサージで乳腺炎を予防できる?

授乳中ママを悩ませる乳腺炎は、早めの対処と予防が大切です。おっぱいトラブルを予防する授乳方法や食生活、マッサージ方法などについて、まとめてみました。

乳腺炎の予防対策│乳腺炎になりやすい時期は?

乳腺炎 予防 対策

乳腺炎には「うっ滞性乳腺炎」と「細菌性乳腺炎」の2種類がありますが、授乳中ママが主になりやすいのは「うっ滞性乳腺炎」。古い母乳が乳房内にたまり、炎症を起こした状態です。

乳腺炎は、産後すぐの時期や、授乳間隔があく頃、断乳の時期などになりやすいと言われます。以下のような時期は、乳腺炎にならないよう特に気をつけましょう。

<特に乳腺炎を予防したい時期>

・新生児期
→WHOのガイドラインによると、乳腺炎は産後2~3週ころに発症することが多いと言われます

・疲れが溜まっている時
→ママの疲労やストレス、睡眠不足がたまると、体力も免疫力も低下します

・赤ちゃんの離乳食が始まる時期
→授乳間隔があくため、飲まれなかった古い母乳が乳房にたまりやすくなります

・断乳の時期
→断乳(あるいは卒乳)時には、母乳の分泌を抑えるケアが必要です

なかでも子供の離乳食が始まって、授乳間隔があく頃の乳腺炎には要注意です。授乳の回数が減っているのに、母乳をしっかりあげていた時期と同じ食事内容だと、おっぱいトラブルを招きます。

授乳する量・回数が減るなら、意識してママの食事量を減らし、母乳の分泌を抑えるようにしましょう。摂取カロリーを減らすことが、乳腺炎などのトラブルを予防します。

また断乳(卒乳)時に乳腺炎になるママも少なくありません。母乳の出を抑えるケアをしつつ、食事量を減らしましょう。また夜の授乳だけ止める「夜間断乳」を始める際は、夕食の量を控えて。

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乳腺炎を繰り返すママに│乳腺炎の対策法5つ

乳腺炎 繰り返す

お母さんの体調がよく、赤ちゃんが母乳をしっかり飲んで、乳汁が乳房にとどまることなくスムーズに流れていれば、乳腺炎を起こすことはまずありません。

乳腺炎を予防するには、3時間以内の授乳を心がけ、栄養豊富な旬の食品をバランス良くとり入れた和食中心の食生活をして美味しい母乳を作り、赤ちゃんにたくさん飲んでもらうことです。

引用:「桶谷式 母乳で育てる本」桶谷式乳房管理法研鑽会(主婦の友社)p.129

何のトラブルもなく母乳育児を続けられるママもいますが、何度も乳腺炎を繰り返すママもいます。一般的に、母乳の通り道である「乳腺」が細いママは、おっぱいトラブルが起きやすいと言われます。

繰り返す乳腺炎を予防するためには、赤ちゃんにしっかり授乳し、母乳が詰まりにくくなる食生活を心がけることが基本です。それでは乳腺炎の予防法について、詳しく見てみましょう。

予防方法 1)授乳間隔をあけないようにする

乳腺炎を予防するには、定期的に赤ちゃんに授乳をして、長時間おっぱいを胸にためておかないことが大切です。トラブル回避のためにも、授乳間隔が長くあかないように気をつけましょう。

授乳間隔があきすぎると、どうしても乳房に古い母乳がたまり、乳腺が詰まりやすくなります。母乳育児が軌道にのるまでの時期は特に、間隔が3時間以上あかないように心がけて。

赤ちゃんがよく眠っていて起きない時でも、オムツ替えなどをして声をかけ、おっぱいをあげるようにしましょう。また、外出中なかなか授乳できない時なども、注意が必要です。

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予防方法 2)授乳姿勢を工夫して飲ませる

授乳の際は「ポジショニング」(授乳の体勢)を工夫して、古い母乳が乳腺に残らないようにしましょう。

母乳の飲み残しを作らないためは、ママの乳房からまんべんなく飲ませてあげることが大切です。いつも「横抱き」で授乳しているママは、予防のため以下のようなポジションも試してみましょう。

・フットボール抱き(脇抱き)

乳腺炎 繰り返す

フットボールを抱えるようにする授乳姿勢です。あげる側のおっぱいの脇に赤ちゃんを抱きかかえ、腕で支えます。クッションで赤ちゃんのお口の高さを調整するとラクに授乳できます。

・交差横抱き(真横抱き)

乳腺炎 繰り返す

オーソドックスな授乳姿勢「横抱き」は、あげる側のおっぱいと同じ側の腕で赤ちゃんを抱っこしますが、「交差横抱き」はあげる側のおっぱいと反対の腕で抱っこします。

・縦抱き

乳腺炎 繰り返す

ママの太ももに赤ちゃんをまたがって座らせ、正面からおっぱいに向かい合わせます。片方の手で赤ちゃんの首の後ろを支え、もう片方の手で乳房を支えます。まだ月齢の低い赤ちゃんにおすすめの姿勢です。

授乳の際は、左右両方のおっぱいから交互に飲ませ、飲み残しを作らないようにしましょう。また授乳後に、乳腺炎の前兆がないかどうかチェックすることも大切です。

授乳後は自分で乳房を触って、固い部分やしこりなどがないかどうか、腕をあげてつっぱる感じがしないかどうかなど、定期的にチェックしてみましょう。

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予防方法 3)食事の内容に注意する

「油っこいものを食べたら、おっぱいがドロっとして、詰まりそうになった」などという経験はありませんか?

母乳育児中は、油っこい食べ物、高カロリーな食べ物は控え、和食中心の粗食を心がけるとトラブルが少ないと言われます。

あっさりとした和食を中心とした食生活にし、ノンカロリーの温かい飲み物を飲みましょう。スナック菓子やケーキなど、高カロリーのものは乳汁をドロドロにし、詰まりやすくします。

消化をよくするためには、ゆっくりとよく噛んで食べることも大切です。

引用元:「いちばんやさしいはじめての母乳育児」SOLANIN(ソラニン)(成美堂出版)p.77

母乳育児ママは「母乳をたくさんだすために」と、カロリーの高い食べ物を摂る必要はありません。繰り返す乳腺炎を予防するためには、カロリーの低い和食メニューを中心にして、バランス良く食べるようにしましょう。

予防方法 4)乳腺炎を予防する飲み物を

母乳の成分の9割近くが水分なので、母乳育児ママは授乳のたびに水分を失います。体内の循環をうながすためにも、こまめな水分補給を心がけるようにしましょう。

母乳の出をスムーズにするためには、温かいノンカフェインの飲み物が最適です。暑い季節でもできれば冷たい飲み物を避け、常温のものを飲むようにしましょう。

乳腺炎を予防するハーブティーやお茶などもありますが、一番のおすすめは「たんぽぽ茶」です。血液をサラサラにする働きから母乳の質も上がり、トラブルの予防効果が期待できます。

たんぽぽ茶には、授乳期に不足がちな「鉄分」なども多く含まれています。むくみや冷え性を和らげる効果から、多くの母乳育児ママに人気です。

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予防方法 5)胸を締め付けないように注意!

きついブラジャーで胸を締め付けることで、乳腺炎が引き起こされる恐れがあります。下着で乳腺が圧迫されると、乳管が詰まって、母乳が乳房内にたまってしまうのです。

授乳中はワイヤー入りのブラジャーや締め付けの強い下着は避けて、ゆったりとした「授乳ブラ」や「スポーツブラ」をつけるようにしましょう。

また意外なことですが、きついブラジャーと同じ理由で、おんぶヒモが乳腺炎の原因のひとつになることもあります。

おんぶをよくするお母さんは、おんぶひもにも注意が必要。胸の内側を圧迫するものはよくなく、胸の前で交差するタイプは危険です。

リュックサックのように背負うタイプの場合は、わきの下あたりが圧迫されるので、授乳のときにそのあたりの乳汁が残らないようにおさえるといいでしょう。

引用元:「いちばんやさしいはじめての母乳育児」SOLANIN(ソラニン)(成美堂出版)P.77

胸の前でクロスするタイプのおんぶヒモを使用する場合は、胸の前でクロスさせず、鎖骨あたりで肩紐をねじりあわせてみて。

ねじったヒモは乳房の上にかからないよう、胸の真ん中を通るように調整すればOK。胸の血流を妨げないよう心がけ、乳腺炎を予防しましょう。

乳腺炎を予防するマッサージは?

乳腺炎 予防 マッサージ

乳腺炎を予防するマッサージには、乳管の詰まりを解消する「乳管貫通法」というマッサージ方法が効果的だと言われます。

「乳管貫通法」

1)乳首を囲むように、乳輪のまわりに5本の指を当てて、乳房の奥のほうにグッと押し込みます。

2)そのまま、乳輪部を包み込むようにしてつまんだら、前に引っぱり出します。

3)前方に引き出した状態のまま、5本の指で乳首を軽くしごきます。これらを両方の乳首で行います。

引用:「母乳育児ミルク育児の不安がなくなる本」渡辺とよ子(主婦の友社)p.23

「乳管貫通法」マッサージを繰り返すうちに、乳管の詰まりが取れて、母乳の通りがスムーズになると言われます。効果的なセルフマッサージで、乳腺炎の予防を。

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ゆっくりと休息して、トラブルの予防を!

乳腺炎 予防

ママの疲れやストレス、睡眠不足がたまっていると、乳腺炎になりやすいと言われます。おっぱいトラブルを予防するためには、できるだけ疲労をためず、体を休めるようにしましょう。

乳腺炎の予防効果で有名な「たんぽぽ茶」もおすすめです。普段飲むお茶をたんぽぽ茶に替えただけで「おっぱいが詰まりにくくなった」などの効果を実感するママも少なくありません。

忙しい子育て中ですが、ノンカフェインの温かいお茶で、ゆっくりリラックスして下さいね!

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執筆者:菜月

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